🚛 トラックの重量税・自動車税とは?仕組み・計算方法・注意点【2025年最新版】

はじめに
トラックを所有・運行するうえで必ず発生するコストのひとつが、**自動車重量税と自動車税(種別割)**です。
特に商用トラックでは、車両の重量や用途、排気量などにより課税額が大きく変動するため、正しい理解がコスト管理の鍵になります。
本記事では、行政書士の立場から制度の違いや計算方法、事業用トラックならではのポイントをわかりやすく解説します。
✅ そもそも重量税と自動車税の違いとは?
項目 | 自動車重量税 | 自動車税(種別割) |
---|---|---|
管轄 | 国税(国土交通省) | 地方税(都道府県) |
課税タイミング | 車検時に納付 | 毎年4月1日時点の所有者に課税 |
基準 | 車両重量(kg) | 排気量 or 積載量 & 用途 |
納付方法 | 車検と同時 | 納付書による年1回の支払い |
🧾 自動車重量税の計算方法(2025年版)
原則:トラックの車両重量(0.5t単位)に応じて課税
車両重量 | 自家用 | 事業用 |
---|---|---|
1.0t以下 | ¥8,200 | ¥5,200 |
1.5t | ¥12,300 | ¥7,800 |
2.0t | ¥16,400 | ¥10,400 |
2.5t | ¥20,500 | ¥13,000 |
3.0t | ¥24,600 | ¥15,600 |
✅ 支払いは2年分が基本(新車時は3年)
💰 自動車税(種別割)の計算基準
トラックは「貨物自動車」として扱われ、**最大積載量+用途(自家用・事業用)**で課税額が異なります。
自家用貨物車(例:2t積み)
最大積載量 | 年額税額 |
---|---|
1t以下 | 約¥6,500 |
1~2t | 約¥11,500 |
2~3t | 約¥15,000 |
事業用貨物車(緑ナンバー)
最大積載量 | 年額税額 |
---|---|
1t以下 | 約¥2,500 |
1~2t | 約¥5,000 |
2~3t | 約¥6,500 |
✅ 白ナンバーよりも緑ナンバーは軽減される傾向
⚠️ 注意点
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車検切れトラックにも重量税納付義務あり(再登録時)
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ナンバー変更時(例:事業用→自家用)に税区分も変動
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4月1日時点の所有者に課税されるので、名義変更は3月中が節税の鍵
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古い車両は「重課対象」となることも(13年以上経過で税率UP)
🧮 節税・管理のポイント
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法人の場合、減価償却とセットで管理
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車両の使用区分変更時は登録内容の見直しも同時に
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複数車両保有の事業者は、税額の一覧化・台帳管理が有効
👨💼 行政書士に依頼するメリット
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使用区分や車両構造変更による課税額見直しのサポート
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名義変更・抹消などと合わせたトータル登録手続きの代行
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税務署・陸運局対応の書類一式作成
✅ まとめ
トラックの自動車重量税・自動車税は、用途・車両サイズ・登録状況により複雑な計算が必要です。
特に事業用車両ではコストインパクトが大きくなるため、制度を理解し、正しく納税・節税を行うことが重要です。